リノベーション
まちづくりとは

まちの潜在資源を活用して
都市・地域の経営課題を解決する

リノベーションまちづくりとは、「今ある資産を活用して自治体の都市・地域経営課題を解決していくこと」です。 ここでいう「今ある資産」とは遊休不動産などの空間資源にとどまらず人的資源や歴史的資源も含んでおり、それらの資源を余すことなく活用することで、なるべく低コスト・低リスク・スピーディーに事業を生み出し育てることを意図しています。必ずしも空き家のリノベーションありきの手法ではありません。
「自治体の都市・地域経営課題を解決する」とは、具体的には自治体の財政状況の健全化を指しています。未曾有の人口縮退局面において、多くの自治体では義務的経費が自主財源を上回っており、まちに対して新たな投資をすることが難しい状況です。
リノベーションまちづくりでは、エリアの価値(エリアに対する期待値)を上げることで路線価が向上し、固定資産税が増えることで自治体の財政をより健全な経営状態に近づけることを目指しています。

都市経営とは?
行政が財政の健全化を図るために、都市を一つの機構と見立ててしっかりと経営していくことが重要となります。そのためには例えば、民間の稼ぐ力を最大限に活用しながら眠っている公共空間を利活用して「稼ぐ公共空間」へと蘇らせるなど、「公共資産では稼いではいけない」という既存の概念にとらわれない政策が必要となっていくことが予想されます。

リノベーション
まちづくりの仕組み

これからの地域再生・都市再生に必要な3つの要素をクルマに例えてみます。
まちづくりのステークホルダーが、同じ方向を向いて進むためにはベースが必要です。 そのベースにあたるのが「リノベーションまちづくり構想」です。 そしてエリアに波及効果を与えるリノベーションプロジェクトを次々に生み出すエンジンが「リノベーションスクール」です。このエンジンがまちづくりをどんどん推進していきます。
しかし、クルマは車輪がなければ前に進みません。この車輪となるのが民間まちづくり会社の「家守会社」の存在です。
この3点セットがそろってはじめて、まちが実際に動き出すのです。 そこにみんなで乗って目的地を目指す、これがリノベーションまちづくりの仕組みです。